上半角0°の高翼機ですが、主翼付け根がくびれています。
強度を持たせるため1.6mmのカーボンシャフトを3本入れました。
実機は主翼付け根の先端を取り外して後方に
折りたためるようになっています。
強度はすべて支柱で持たせる構造のようです。
マフラーにはプレッシャーニップルを設け
燃料タンクを加圧できるようにしました。
01エンジンがパワー不足の場合には、02エンジンを
搭載できるよう、防火壁を下げてセットしました。
完成後少しテールヘビーになったため、やむなく
バッテリーをエンジン下部に配置し直しました。
もちろん、クリアーカバーで保護しています。
小さな機体にバランスウェイトは積みたくありません。
アルミは2次元のアール曲げですから、
丸棒をあてがって少しずつしごきながら曲げていきます。
慣れれば、いろいろなアールに曲げられます。
塗装はウレタンシルバーの上に、クリアブルーを
エアブラシで吹き付けて胴体部の色に合わせました。
小物の塗装やライン引きなどにはエアブラシが重宝します。
燃料タンクは少し大きめの弁当の醤油刺しで
満タンで13ccほど入ります。
10分ほどの飛行が可能と思います。
胴枠部は細いバルサでは絹(ドープ)の収縮に耐えられないので
航空べニアを2mm幅でカットして利用しました。
曲げは、やかんの蒸気で温めると結構容易に曲げられます。
主翼はエルロン付でL型のロッドを埋め込みました。
1サーボでの操作になります。
サーボは4gほどのデジタルサーボでトルクは0.7kgほどです。
ロッドエンドは、トイラジコンのものを流用しました。
絹張り・ドープ塗装ですが今回はライトブルーの絹を張り
クリアドープにエンジンウレタンのブルーを数滴混ぜて着色し
通常通り20回ほど塗り重ねました。
仕上がりは、濃い目のきれいなブルーになります。
(ウレタンの硬化剤は使いません。)
実機の主翼と尾翼はシルバーですが、シルバーの絹が
入手できなかったため、白の絹で張りました。
電源は7.4v2セルリポをレギュレータで5vに落としています。
レギュレータはJR製のハンドランチ用で2.5gです。
最近はRCメカが小さく軽量で、しかも安価になって、
小さな小さなラジコン機もフル4chが可能になりました。
ハイボルテージの超マイクロサーボがあればレギュレータ
は不要でもっとシンプルになるのですが・・・。
ウィンドはいつものようにほか弁の透明の蓋です。
最近のものは結構平滑できれいです。
モールは0.1mmのアルミ板にリベット痕を打ちました。
シャープペンの先で円を描くように押し付けていきます。
アルミ板は、するめを焼いたように丸まってきますが
裏側から丸いプラスチック製の棒で扱けばきれいにできます。
接着は瞬間ではなく、いつもボンドG-17を使います。
コツは、接着面をサンドペーパーで荒らしてボンドを薄く両面に塗ります。
すぐには接着せず3〜4分ほど乾かせてべたつきがなくなってから
押し付ければ結構強力に付きます。
はみ出した接着剤は、爪楊枝と綿棒(アルコール浸み)で取ります。
ショックアブソーバーはバルサに0.1mmのアルミ板を張って磨いて
金属光沢を出しています。塗装はブラックウレタンです。
残念ながらアブソーバーはダミーです。
超小型機は常に減量との戦いで、抜ける肉は0.1gでもカットします。
かと言ってスケールらしさは犠牲にしたくありません。
各重量は以下の通りです。
1.機体生地完(燃料タンク含む)-----------------63g
2.絹張りドープ塗装(増加分)-------------------15g
3.01エンジン(プロペラ含む)-------------------16g
4.マイクロサーボ4個-------------------------16g
5.受信機------------------------------------5g
6.リポバッテリー7.4v -------------------------12g
7.スイッチ・レギュレータ------------------------3g
8.その他(タイヤ カウル リンゲージなど)---------18g
9.合計------------------------------------148g
超小型機のメリットは、置き場所に困らない。安くできる。
墜落しても壊れにくい。ディスプレイにもなる。などなど・・。