【ステンレスの切削テスト】
中々、うまく削れないステンレスの切削テストです。
適当な材料がないので、SUS304パイプを使いました。
手動送りで切り込み量は0.05程度です。
「ステンコロリン」?「ステンレスが豆腐になりました・・・」?
怪しげな名前の切削剤ですが、ものは試しに使ってみました。
結果は驚くばかりに、きれいに切削できます。(^^;)
SUS304の切削面です。
中央部の荒く見えるところは、切削剤を使わず
手送りで切削しました。
上部は「ステンコロリン赤」を塗布して、
同じ条件で切削したものです。
驚きです^^! ・・・まるで違います。
切削剤なしでは、ムシレが出てどんなにしても、
きれいには仕上がりません。(--;)
送りによっては、わずかなビビリ音もします。特にパイプは・・。
切削剤を一吹きすると、サクサク感があって気持ち良く切れます。
「ステンレスが豆腐に・・・」・表現は大げさですが・・・、
それくらい違います。
結構高価な切削剤ですがSUS材の切削には、もう欠かせません。
(決して、メーカーの回し者ではありません・・・^^;)
4段に切削していますが・・・上から。
「切削剤なし・自動送り・チップ1」
「切削剤あり・自動送り・チップ1」
「切削剤あり・手動送り・チップ1」
「切削剤あり・手動送り・チップ2」
明らかに、下に行くほど切削面はきれいです。
バイトチップはサンドビック製のひし形80°ポジです。
チップ1:CCGT 06 02 04-UM 525(一般鋼用)
チップ2:CCGX 06 02 04-AL H10(アルミ用)
どちらも先端のホーニングは0.4Rです。
チップ2はアルミ用の上すくい角が大きいタイプです。
重切削には向いていないチップですが、
SUS・一般鋼の仕上げにも適しているようです。
バイトホルダーは、ミニ旋盤でも使える
サンドビック10mm角タイプです。
3段にテスト切削しました。左から・・。
「切削剤なし・自動送り・チップ2」
「切削剤なし・手動送り・チップ2」
「切削剤あり・手動送り・チップ2」
仕上げ切削の手動送りでは、
切削剤による差はあまり見られませんでした。
そこそこ、きれいに仕上がりました。