ライブスチームの製作を長年やって来られた方に、
憧れのマイフォード旋盤を譲って頂き、据付致しました。
このマイフォードは30年前の年季の入った中古ですが、
ガタもなく動きも大変スムース・・。
まだまだ、これから30年は十分使えそうです。^^;
【マイフォード旋盤ML-7】
自宅の2階の耐荷重を心配しながら、3人ががりで搬入しました。
重量は120kgくらいでしょうか?鉄の塊です。
旋盤はマザーマシン、そこそこ実用的に使えそうなマシンの風貌です。
架台はホームセンターでアングルを買って専用に作りました。
24mmの合板を張りましたが、本当は確りした専用架台の方がいいのかも・・
架台の重量も結構・・・^^;
マイフォードは英国製ですが、スクロールチャックは北川鉄工製の
4"110φのものが付いています。チャックの精度は十分でしょう・・?
(・・と思ったら、何十年も使ってきたチャックです。爪が偏磨耗してました。)
自己流ですが、丸型オイルストーンで、再研磨・・・。
何とか、1/100mm以下くらいには収まりました・・・^^;。
駆動モーターもなぜか日本製・・・?
古めかしい日立モートル100v・200wです。(少しローパワーでは??)
パワーを上げるのは簡単ですが、ハイパワー過ぎるのは怖いので・・
このまま、使って見ることに・・・。
マイフォードの主軸の軸受けはメタル製、潤滑のためのオイルカップが
あちこちについています。円錐コロベアリングの方が精度上はよさそうに
思うのですが・・?これもこの旋盤の特徴でしょうか?
手前の赤いハンドルノブは、モーターのスイッチです。
正転・停止・逆転の切り替えがスムースに行えます。
オプションで後付けされたものかも知れません?
主軸の変速はベルト掛け3段とギア2段の組み合わせで
6段変速ですが、ベルトは簡単に架け替え出来るようになっています。
親ねじには、竹の子の伸縮カバーが付けられ、
切子の噛み込みはなく、掃除は大変楽です・・(^^)
トタンの板金加工で自作されたもので、
器用に製作されています。
親ねじの送りギア部です。
親ねじの送りは、「正転」「逆転」「フリー」の切り替えは、
黒いシフトノブでワンタッチで行えます。
ネジ切削のピッチは、ミリねじが0.2〜3.5m/mまで、
インチねじは8〜120山まで切削できますので、
ほとんどのねじ切削は可能と思います。
芯押台のアーバーはMT2です。ミニ旋盤で使っていました
キーレスチャックを付けてみました。
この芯押台の動きには感激しました。
寸分のガタもなくヌーッという感じで移動できます。
ロックレバーも軽く固定も確実です。
ミニ旋盤では、一々スパナで固定してましたが
もうその必要はなくなりました。
親ねじの送りにも朝顔ハンドルが付いています。
親ねじをフリーにして刃物台の微動送りに使えそうです。
芯押の送りは、ネジが飛び出していて廻しにくい・・^^;
30年間使用したとは思えないほど、きれいなベッドです。
刃物台もしっかりして動きもスムース・・・。
クイックチェンジャは、ミニ旋盤で使っていたものを、
加工して取り付けて見ました。
サイズが少し小さいのですが、何とか使えそうです。
ミニ旋盤で使っていたバイトはそのまま使えそうです。(^^)
何とかDROの取り付けが完了しました。
ミツトヨ製の測長ユニットと表示器の組み合わせです。
計測は1/100までですが、十分です。
刃物台の縦送りは、油がかかっても大丈夫なように、
防水、防油タイプにしてクリアカバーを付けました。(少し高価・・)
切削油の給油ノズルはまだセットしていません。
普段はあまり使わないのでフライスと共用にしようと思っています。
病院の点滴式のようにすれば、取り外しも簡単だし・・・。
左から「砲金」「アルミ」「快削鋼」20φです。
自動送りによる荒切削の後、手動で仕上げ切削を行いました。
チップは、サンドビックひし形80°ポジの超硬(アルミ用です)
仕上げの切り込みは、0.1mmです。
やっぱり砲金が一番きれいで鏡面になります。
そこそこ満足のいく加工面・・・・。
DROの追い込み量もOK・・・・。(^^;)
やっぱりミニ旋盤とは違います。
「マシン」の風格を感じる形です。
新しいマイフォード旋盤は、縦の自動送り機構や、
親ねじのギア変速の切り替えなど、
使いやすく機能アップしています。